PEGレシオとは?日本株ランキングと計算方法・目安

PEGレシオとは何か、計算式や目安、PERとの違いを初心者向けに解説。直近4期のEPSが黒字かつ連続増益の日本株を対象に、実績PER÷EPSの3年CAGRで算出したPEGレシオランキングを掲載します。

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1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 投資歴10年以上
3行でわかるPEGレシオ
  • PEGレシオは、PERを利益成長率で割り、成長に対して株価が割安かを見る指標
  • 一般に1倍前後が目安で、1倍を下回るほど成長率に対して割安と判断されやすい
  • KabuBaseは実績PERとEPSの3年CAGRを使い、直近4期が黒字かつ連続増益の日本株だけをランキング化
STEP 1 基本編

まずはここだけ読めば、PEGレシオランキングの見方と注意点をひととおり押さえられます。

PEGレシオとは

PEGレシオ(Price/Earnings to Growth Ratio)は、株価収益率のPERを利益成長率で割って算出する指標です。PERだけでは分からない「成長スピードに対して株価が割高か、割安か」を比較できます。

同じPER30倍でも、利益成長率が10%の企業と50%の企業では評価が異なります。PEGレシオは、成長率が異なる日本株を同じものさしで比べるための入口になります。

たとえるなら

PERが商品の「値段」なら、EPS成長率は「性能」です。PEGレシオは値段を性能で割ったコストパフォーマンスに近く、数値が低いほど成長に対して株価が割安である可能性を示します。

PEGレシオの計算式

PEGレシオ = 実績PER ÷ EPSの3年CAGR(%)

KabuBaseでは、単年の利益変動に左右されにくくするため、EPSの3年CAGR(年平均成長率)を使います。

1直近の実績PERを確認する
2直近4期の実績EPSから3年CAGRを求める
3実績PERをEPSの3年CAGR(%の数字部分)で割る
計算例

実績PERが20倍、EPSの3年CAGRが40%なら、20÷40=0.5倍です。1倍を下回るため、利益成長に対して株価が割安である可能性があります。

PEGレシオの目安

一般に1倍前後が成長率とPERの釣り合う目安とされます。数値は断定ではなく、同業他社や利益の質を確認するための出発点です。

0.5倍未満
非常に低い。利益の一時要因も確認
0.5〜1.0倍
成長率に対して割安の目安
1.0倍前後
成長率とPERが釣り合う目安
1.0倍超
成長期待を織り込んでいる可能性

PEGレシオランキングの見方

このランキングはPEGレシオが低い順です。ただし、1位をそのまま「最も割安な買い銘柄」と判断するものではありません。各行のPEGレシオ・実績PER・EPSの3年CAGRをセットで確認してください。

  • PEGレシオ:成長率に対する株価評価。低い順に掲載
  • 実績PER:現在の利益に対して株価が何倍まで買われているか
  • EPS 3年CAGR:直近4期のEPSから求めた年平均成長率

PEGレシオとPER・PBRの違い

PEGレシオ

PERとEPS成長率を組み合わせ、成長に対する株価の割安度を見る。成長企業の比較に向く。

PER

株価が1株利益の何倍かを見る。成長率は考慮しないため、低PERだけで割安とは限らない。

PBR

株価が1株純資産の何倍かを見る。資産面の評価であり、利益成長の速さは直接反映しない。

ROE

自己資本から利益を生む効率を見る。PEGレシオと組み合わせると成長の質を確認しやすい。

PEGレシオを見るときの注意点

  • PEGレシオが低いだけで、将来の株価上昇が保証されるわけではない。
  • 利益の小さい期を起点にするとCAGRが大きくなり、PEGレシオが極端に低くなることがある。
  • 特別利益、税効果、事業売却、自社株買いなどでEPSが一時的に増えていないか確認する。
  • 銀行・証券など業種固有の利益変動が大きい企業は、同業他社との比較を優先する。
STEP 2 応用編

ランキング上位銘柄を実際に調べる前に、KabuBase独自の算出条件と落とし穴を確認します。

KabuBaseのPEGレシオ算出条件

KabuBaseは実績PER ÷ EPSの3年CAGRで統一し、会社予想は混ぜません。さらに直近4期のEPSがすべて黒字で、3つの年度比較がすべて増益の銘柄だけを掲載します。

対象日本株(上場銘柄)
PER実績PER
成長率実績EPSの3年CAGR
掲載条件4期黒字・3年連続増益
並び順PEGレシオの低い順
更新基礎データ更新時に再計算

PEGレシオが低すぎる銘柄は割安なのか

0.1倍未満のような極端に低いPEGレシオは、割安の可能性がある一方、起点EPSが小さいためCAGRが跳ね上がっているケースもあります。ランキング上位では、直近4期のEPS推移と利益増加の理由を必ず確認してください。

持続的な成長

売上拡大や利益率改善によりEPSが毎年増えている。PEGレシオの低さに事業上の裏付けがある。

一時的な急増

特別利益や低い起点からの反動でEPSが急増。翌期以降に成長率が鈍化する可能性がある。

PEGレシオは業種別に比較する

成長率、利益の安定性、適正PERは業種で異なります。全市場ランキングで候補を見つけた後は、同じ業種の企業同士でPEGレシオ、PER、ROE、営業利益率を比較すると判断しやすくなります。

PEGレシオと一緒に確認したい指標

  • ROE:利益成長が資本効率を伴っているか
  • 営業利益率:本業の収益力が改善しているか
  • 売上高成長率:EPS成長が売上拡大を伴っているか
  • キャッシュフロー:会計上の利益が現金収入につながっているか

PEGレシオランキング(日本株)

直近4期のEPSが黒字かつ連続増益の日本株を、PEGレシオが低い順に掲載しています。現在の集計対象は533銘柄、データ更新日は2026-07-16です。

投資推奨ではありません。極端に低い数値は、起点EPSや一時利益を個別銘柄ページで確認してください。

#銘柄指標
1東京汽船91930.01倍実績3年 / PER 1.7倍 / EPS 3年CAGR 129.7%
2日新商事74900.03倍実績3年 / PER 4.0倍 / EPS 3年CAGR 133.7%
3セレス36960.04倍実績3年 / PER 9.9倍 / EPS 3年CAGR 274.6%
4レントラックス60450.04倍実績3年 / PER 5.0倍 / EPS 3年CAGR 134.8%
5亀田製菓22200.05倍実績3年 / PER 3.2倍 / EPS 3年CAGR 63.1%
6ダイキョーニシカワ42460.05倍実績3年 / PER 8.0倍 / EPS 3年CAGR 158.6%
7サイボウズ47760.05倍実績3年 / PER 17.0倍 / EPS 3年CAGR 372.7%
8豊トラスティ証券87470.05倍実績3年 / PER 3.1倍 / EPS 3年CAGR 68.9%
9フィンテック グローバル87890.05倍実績3年 / PER 6.3倍 / EPS 3年CAGR 131.4%
10ホクリヨウ13840.06倍実績3年 / PER 4.4倍 / EPS 3年CAGR 73.0%
11塩水港精糖21120.06倍実績3年 / PER 4.5倍 / EPS 3年CAGR 76.5%
12理経82260.06倍実績3年 / PER 7.6倍 / EPS 3年CAGR 123.4%
13SBI84730.06倍実績3年 / PER 4.5倍 / EPS 3年CAGR 71.5%
14あかつき本社87370.06倍実績3年 / PER 4.5倍 / EPS 3年CAGR 74.0%
15アイエックス・ナレッジ97530.06倍実績3年 / PER 1.2倍 / EPS 3年CAGR 19.3%
16ダイニック35510.07倍実績3年 / PER 4.7倍 / EPS 3年CAGR 69.7%
17日本坩堝53550.07倍実績3年 / PER 10.6倍 / EPS 3年CAGR 159.9%
18フィードフォース70680.07倍実績3年 / PER 9.4倍 / EPS 3年CAGR 139.4%
19ADワークス29820.08倍実績3年 / PER 6.2倍 / EPS 3年CAGR 82.2%
20NITTAN64930.08倍実績3年 / PER 5.9倍 / EPS 3年CAGR 78.5%
21日本車輌製造71020.08倍実績3年 / PER 4.4倍 / EPS 3年CAGR 55.2%
22丹青社97430.08倍実績3年 / PER 11.1倍 / EPS 3年CAGR 135.8%
23フィード・ワン20600.09倍実績3年 / PER 7.8倍 / EPS 3年CAGR 83.4%
24CSS23040.09倍実績3年 / PER 7.0倍 / EPS 3年CAGR 78.5%
25森尾電機66470.09倍実績3年 / PER 5.7倍 / EPS 3年CAGR 65.1%
26表示灯73680.09倍実績3年 / PER 10.0倍 / EPS 3年CAGR 113.8%
27三京化成81380.09倍実績3年 / PER 4.8倍 / EPS 3年CAGR 54.3%
28林兼産業22860.10倍実績3年 / PER 5.8倍 / EPS 3年CAGR 59.6%
29日東紡績31100.10倍実績3年 / PER 14.3倍 / EPS 3年CAGR 149.4%
30田岡化学工業41130.10倍実績3年 / PER 7.0倍 / EPS 3年CAGR 70.3%
31ゼネテック44920.10倍実績3年 / PER 9.5倍 / EPS 3年CAGR 91.5%
32三井海洋開発62690.10倍実績3年 / PER 11.6倍 / EPS 3年CAGR 111.0%
33古野電気68140.10倍実績3年 / PER 13.6倍 / EPS 3年CAGR 131.4%
34中外炉工業19640.11倍実績3年 / PER 6.2倍 / EPS 3年CAGR 58.4%
35中部飼料20530.11倍実績3年 / PER 10.0倍 / EPS 3年CAGR 89.5%
36ムゲンエステート32990.11倍実績3年 / PER 7.0倍 / EPS 3年CAGR 62.4%
37ユシロ50130.11倍実績3年 / PER 8.1倍 / EPS 3年CAGR 76.3%
38ヤマックス52850.11倍実績3年 / PER 6.4倍 / EPS 3年CAGR 56.1%
39ブランジスタ61760.11倍実績3年 / PER 6.3倍 / EPS 3年CAGR 57.2%
40日本創発78140.11倍実績3年 / PER 5.4倍 / EPS 3年CAGR 49.6%
41富士急行90100.11倍実績3年 / PER 4.0倍 / EPS 3年CAGR 35.7%
42東陽倉庫93060.11倍実績3年 / PER 9.4倍 / EPS 3年CAGR 83.6%
43工藤建設17640.12倍実績3年 / PER 6.9倍 / EPS 3年CAGR 56.9%
44THEグローバル社32710.12倍実績3年 / PER 12.1倍 / EPS 3年CAGR 99.5%
45日本カーバイド工業40640.12倍実績3年 / PER 12.0倍 / EPS 3年CAGR 99.2%
46ワコム67270.12倍実績3年 / PER 10.3倍 / EPS 3年CAGR 84.3%
47イメージ・マジック77930.12倍実績3年 / PER 10.3倍 / EPS 3年CAGR 85.4%
48東海東京フィナンシャル86160.12倍実績3年 / PER 12.3倍 / EPS 3年CAGR 103.2%
49ヒビノ24690.13倍実績3年 / PER 8.9倍 / EPS 3年CAGR 71.2%
50フーバーブレイン39270.13倍実績3年 / PER 16.9倍 / EPS 3年CAGR 125.9%

よくある質問

PEGレシオはPERと何が違い、何のためにあるのですか?

PERは株価が利益の何年分かを示しますが、成長率の違いは考慮しません。PEGレシオはPERを成長率で割ることで、成長スピードが異なる銘柄同士でも割高・割安を比較できるようにした指標です。

PEGレシオはどのくらいが割安の目安ですか?

一般的に1倍前後が成長率とPERの釣り合った水準とされ、1倍を下回るほど成長対比で割安、1倍を大きく超えると成長を織り込みすぎている可能性があります。ただし業種や金利水準で基準は変わるため、同業他社との比較が重要です。

EPS成長率がマイナスでもPEGを計算できますか?

計算結果が負でも割安を意味しないため、KabuBaseは成長率がプラスの銘柄だけを掲載します。

PEGレシオランキングは低い順に見ればよいですか?

低い順は候補探しの入口ですが、順位だけで投資判断はできません。実績PER、EPSの3年CAGR、利益増加の理由、同業他社の水準をあわせて確認してください。

PEGレシオが0.1倍未満なら割安ですか?

必ずしも割安とは限りません。起点のEPSが小さいと3年CAGRが極端に大きくなり、PEGレシオが低く出ることがあります。特別利益や事業売却など一時要因も確認が必要です。

KabuBaseのPEGレシオは予想利益を使いますか?

いいえ。KabuBaseは実績PERと直近4期の実績EPSから求めた3年CAGRを使います。会社予想と実績を混ぜず、4期黒字かつ3年連続増益の日本株だけをランキングに掲載します。

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本ページは投資判断の参考となる情報提供を目的とし、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断は、決算短信や有価証券報告書などの一次情報を確認のうえ、ご自身で行ってください。